パソコンのパーツの中でも最も重要なのが「CPU」です。
写真編集やRAW現像といった、クリエイター向けの作業はCPU負荷が高いのでできるだけ性能の良いパーツを選択しましょう。
今回はノートパソコン用に開発された、Intel製第12世代CPUの「Core i7-12650Hが搭載されたおすすめのパソコン」を紹介していきたいと思います。
目次
Core i7-12650Hの性能(スコア)は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-12700H | 27581 | 2.3GHz(4.7GHz) | 14コア20スレッド | 45W |
Core i7-12650H | 24672 | 2.3GHz(4.7GHz) | 10コア16スレッド | 45W |
Core i5-12500H | 21754 | 2.5GHz(4.5GHz) | 12コア16スレッド | 45W |
Core i7-11800H | 21794 | 2.3GHz(4.6GHz) | 8コア16スレッド | 45W |
Core i7-10750H | 12688 | 2.6GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
PassMarkスコアによるとCore i7-12650Hのスコアは24672で、モバイル用のCPUとしては高い処理能力をもっています。デスクトップ向けのCore i9-11900のスコアが約23000ほどなので、旧世代とは言えデスクトップCPUを超えると考えたらすごいですよね。
従来のスタンダードクラスだったCore i7-10750Hと比較すると約2倍のスコアです。ここ数年パソコンを更新していないならタイミングとしてもベストだと思います。第12世代CPUはどれも優秀なので、はっきり言って「買い」ですね。
Ryzen CPU搭載モデルが気になる方はこちらの記事をどうぞ>Ryzen搭載のおすすめノートパソコンをチェックする
パーツの選び方については「パソコン・スペックの選び方」という記事でも解説しているので参考にして下さい。
Core i7-12650H ベンチマーク比較
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-12700H | 748.5 | 6416.2 |
Core i7-12650H | 735.9 | 6469.4 |
Core i7-11800H | 621.3 | 5381.9 |
Core i7-10750H | 503.1 | 3169.5 |
Ryzen 7 5800H | 580.7 | 5731.2 |
Ryzen 5 5600H | 558.6 | 4256.8 |
シングルスレッドのスコアが735.9、マルチスレッドが6469.4となりました。
Core i7-11800Hと比較すると、シングル性能で約18%、マルチスコアでも約20%ほど性能がアップしています。体感的にもはっきりとわかるくらい快適性は高まったと感じますので、処理能力が必要な作業でもしっかりと結果を出せるでしょう。
CINEBENCH R20によるベンチマークスコア
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-12700H | 700 | 5316 |
Core i7-12650H | 648 | 4281 |
Core i7-11800H | 581 | 4162 |
Core i7-10750H |
465 | 3089 |
Ryzen 7 5800H | 558 | 4691 |
Ryzen 5 5600H | 528 | 3607 |
CINEBENCH R20のスコアは、シングルが648、マルチが4281となりました。
Core i7-11800Hに比べてシングル性能は約11%、マルチ性能は約3%ほどの性能アップにとどまっています。CPU-ZではCore i7-12700Hとあまり差が出ませんでしたが、こちらはハッキリと差が出ましたね。
RAW現像にかかる時間は?
無料現像ソフトの「RawTherapee」で約150枚(5GB)のRAWデータの一括変換を行いました。
CPU | 処理時間 |
Core i7-12700H | 3分42秒 |
Core i7-12650H | 3分50秒 |
Core i7-11800H | 4分13秒 |
Core i7-10750H |
5分10秒 |
Ryzen 7 5800H | 4分42秒 |
Ryzen 5 5600H | 4分23秒 |
RAW現像は3分50秒で処理を完了。Core i7-12700Hとの差は8秒とわずかで、Core i7-11800Hとの差は約25秒です。大量の現像処理を行ってもストレスのないパフォーマンスを発揮してくれると言えるでしょう。
動画編集の時間を計測
モデル | 構成 | 処理時間 |
raytrek R5-AA6 | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分20秒 |
mouse K5 | Core i7-12650H×MX550 | 4分15秒 |
GALLERIA UL7C-R36 | Core i7-11800H×RTX3060 | 4分49秒 |
G-Tune E5-165 | Ryzen 7 5800H×RTX3060 | 4分13秒 |
GALLERIA XL5R-R36 | Ryzen 5 5600H×RTX3060 | 5分01秒 |
テスト機がCore i7-12650HとMX550のエントリークラス向けのモデルだったこともありますが、思ったよいりも良い結果を出しています。軽めであれば4Kなどの高解像データ編集にも使えそうな印象を受けました。本格的な動画編集を行うのであればRTXシリーズのミドルクラス以上が搭載されたモデルを推奨しますが・・・
Core i7-12650Hがおすすめな人
- CPU処理能力がほしい人
- 外でも本格的な作業を行いたい人
- ゲームや高度な動画編集は行わない人
Core i7-12650Hほどの処理能力があれば、一般用途やビジネスはもちろん、RAW現像や動画編集といったクリエイティブ領域もカバーできます。組み合わされるグラボの性能次第で、ゲームや動画編集にも対応していけるのもポイント。用途次第でラインナップや予算に合わせてお好みの製品を選べるのも嬉しいです。
ちなみに、少しでもお得に高性能なCPU搭載パソコンを手に入れたいなら、キャンペーンを狙ってみるのも手です。>BTOパソコンショップのキャンペーン・セール情報まとめ
Core i7-12650H搭載のおすすめPC
マウスコンピューター mouse K5
今回の検証で使ったのが何を隠そうこちらのモデル!マウスコンピューターの中でも高い人気を誇っており、人気ランキング常連になるほどです。価格は15万円台ですがセールで13万円台あたりも狙えることもあります。性能、価格などバランスの良い製品なのでコスパを重視する方に選んで欲しいです。
Dell G15シリーズ
15.6型フルHD(165Hz)のゲーミングマシンです。RTX3060搭載モデルなのでゲームはもちろん動画編集も快適に行えます。重量は約2.67kgと決して軽くはありませんが、その分ノートパソコンで気になりがちな冷却性にはこだわってデザインされています。
ASUS TUF Dash F15
ASUSのTuf Dashシリーズは、従来からコスパモンスターだと勝手に感じているモデルです(笑)このパーツ構成で14万円台で販売されているので、ほどよく性能が高いゲーミングノートパソコンが欲しい人におすすめ。ASUSは魅力的なモデルを多数用意しているので、一度ASUS公式サイトをチェックしておくと良いことあるかもしれません。
マウスコンピューター DAIV R4-I7G50WT-A
DAIV R4は約1.42kgの軽量クリエイト向けノートパソコンです。写真や動画編集にもしっかり対応できるパフォーマンスを備えています。約11.5時間のバッテリー駆動のおかげで外で作業を行う人にも有利です。普段使い、ビジネス、クリエイトと幅広くこなせるフットワークが売りのモデルです。
Lenovo IdeaPad Gaming 370i
レノボが販売するゲーミングノートパソコンです。15.6型フルHDモニターを採用し、120Hzリフレッシュレートにも対応するのでゲーミングにも対応できます。良心的なお値段設定も嬉しいです。
ドスパラ raytrek R5-AA6
Core i7-12700H×RTX3060の構成なら多くくの用途で使っていけるます。ストレージも1TB SSD容量的にも十分ですし、価格も20万円を切っているのは魅力的!ワンランク上の安心感がほしいならこちらのモデルがおすすめです。
まとめ
・Core i7-12650Hはデスクトップ並みの処理能力!
・数年前の製品を使っているなら買い替え検討を!
Core i7-12650Hは高い処理能力をもちながらも、コスパの良いモデルがそろっている印象をもちました。市場で投入されているモデルが少ないので選ぶのは難しいかもしれませんが、性能的には十分満足できるはずです。
数世代前どころか1世代前のデスクトップCPU(しかも上位クラス)さえ超えるスコアを見せるほどなので、乗り換えを検討するタイミングとしてもおすすめですよ。
もし他のCPUが気になるのであれば「RAW現像・写真編集におすすめのCPUは?」という記事でチェックしてください。
Ryzen CPU搭載機もおすすめですよ!>Ryzen搭載のおすすめノートパソコンをチェックする
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