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17インチなのに15インチ並み!軽量ゲーミングノートPC「NEXTGEAR-NOTE i7920」シリーズをレビュー

NEXTGEAR-NOTE i7920 レビュー ブログ

マウスコンピューター様より、ゲーミングモデルのG-Tune「NEXTGEAR-NOTE i7920シリーズをレビューします。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)

17インチの大画面を搭載しながら、ベゼルレスデザインにより筐体は15インチクラス。軽量さと迫力を融合した魅力的なゲーミングマシンとなっています。しかも、sRGB比95%に対応した高品質液晶パネルを搭載しており、RAW現像をはじめ、動画編集などのクリエイティブ用途としても使いやすい仕様になっています。

ゲーミング+クリエイトの両立をしている本機は、ユーザーのわがままを叶える夢の一台になり得ます。それでは「NEXTGEAR-NOTE i7920GA1を開封しながら、ベンチマークスコアをとってレビュー」していきます。

NEXTGEAR-NOTE i7920シリーズの性能

NEXTGEAR-NOTE i7920 公式

マウスコンピューターの「NEXTGEAR-NOTE i7920シリーズ」は、144HZのリフレッシュレート、全キー同時押しに対応したメカニカルキーボードを搭載した本格的なゲーミングマシンです

マウスコンピューターが展開する、ゲーミングモデルの「G-Tune」としても上位モデルの位置づけになっており、CPUはCore i7-8750H、GPUはGTX1060を搭載し処理能力を高めています。

まずはラインナップを確認してみましょう。

NEXTGEAR-NOTE i7920のラインナップ

NEXTGEAR-NOTE i7920には、税別16~18万円台のモデルが用意されています。決して安いという訳ではありませんが、この記事を読めば「なるほど」と思ってもらえるはずです。僕は使っていくうちに、むしろ安いくらいだと感じました。

ランク ブロンズモデル シルバーモデル ゴールドモデル プラチナモデル
型番

i7920BA1

 i7920SA1

i7920GA1

i7920PA1

CPU Core i7-8750H
GPU GeForce GTX1060
メモリ 8GB 16GB 32GB
SSD 256GB M.2 SSD 512GB M.2 SSD 512GB NVMe対応
HDD 1TB 2TB
価格 169,800円(税別) 189,800円(税別) 219,800円(税別)
公式HP 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る

※表は記事執筆時の内容で、変更になる可能性があります。

今回テストしたのは、ゴールドモデルの「i7920GA1」です。

ラインナップはブロンズから始まり、シルバー→ゴールド→プラチナとランクが上がっていきます。シンプルでわかりやすいですね。なぜかシルバーモデルとゴールドモデルの価格が同じです。記事執筆時(2019/02/18)で、シルバーモデルが完売してしまっていたので、メーカーさんがゴールドモデルの値段を下げて対応してくれているのかもしれません。

どのモデルもCPUとグラフィックに差はありません。メモリやSSDの性能、HDD容量の違いくらいです。ブロンズモデルは、メモリとストレージ容量が物足りないので、ゴールドモデルを選ぶのが最もコスパが良いでしょう。

NEXTGEAR-NOTE i7920GA1

ゴールドモデルのもう少し詳しい内容はこちらです。

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU Core i7-8750H
グラフィックス GeForce GTX 1060(6GB)
メモリ 16GB(最大32GB)
SSD 512GB NVMe対応
HDD 1TB
チップセット インテルHM370 チップセット
液晶パネル 17.3型 フルHDノングレア
動作時間 約5.8時間
サイズ 395.7×263×32.6mm
重量 約 2.7kg

パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。

CPU「 Core i7-8750H」の性能

NEXTGEAR-NOTE i7920 cpuz

搭載されているCPUは第8世代の「Core i7-8750H」です。6コア12スレッドのCPUで、通常は2.2GHzで動作し、負荷がかかった時にはオーバーブーストで最大4.1GHzまでオーバークロックします。ノートパソコンに採用されるCPUとしてはトップクラスの性能をもっており、デスクトップ用のCPUと比較しても決して見劣りしません。

名称 スコア クロック(OB) コア(スレッド)数 TDP
Core i7-8700 15171 3.2GHz(4.6GHz) 6コア12スレッド 65W
Core i7-8750H 12573 2.2GHz(4.1GHz) 6コア12スレッド 45W
Core i5-9600K 14444 3.7GHz(4.6GHz) 6コア6スレッド 95W
Core i5-8500 12075 3.0GHz(4.1GHz) 6コア6スレッド 65W
Core i5-8400 11745 2.8GHz(4.0GHz) 6コア6スレッド 45W

スコア的には、スタンダードなCore i5-8400と、上位のCore i7-8700の間くらいの位置づけですね。これだけの性能があれば、クリエイティブ作業などで負荷がかかっても快適に動作してくれます。

CPU-Zによるベンチマークスコア

CPU-Zによるスコアは以下の通りです。

スコアNEXTGEAR-NOTE i7920 cpuz

 CPU シングルスレッド マルチスレッド
Core i7-8750H 461.9 3303.0
Core i5-8400 438.7 2442.8

両社は同じコア数ですが、スレッド数が異なります。当機に搭載されているCore i7-8750Hは12スレッドで動作するので、マルチスレッドで大きな差となって表れていますね。高性能なCPUであることの裏付けとしては充分でしょう。

CINEBENCHによるベンチマークスコア

CINEBENCHによるスコアは1258となりました。

NEXTGEAR-NOTE i7920 Cinebench CPU core i7-8750

旧タイプとは言え、Xeonに匹敵する性能となっています。

ストレージ性能

スコアNEXTGEAR-NOTE i7920 cドライブ

Cドライブ(SSD)

スコアNEXTGEAR-NOTE i7920 dドライブ

Dドライブ(HDD)

HDDと比較して、Readで10倍以上の差が出ています。メインストレージが高速なだけあって、動作はキビキビとしていてとても快適です。写真などの保存用のデータは、大容量のHDDに保存が可能ですので、すぐに容量不足に陥ることはまずないはずです。

・SSDとHDDどちらを選ぶ?性能を比較してみた

「GeForce GTX1060」のグラフィック性能・ゲームスコア

NEXTGEAR-MICRO im620SA1に搭載されているグラフィックは「GeForce GTX1060(3GB)」です。ゲーミングマシンでは人気のグラフィックですね。国内のほとんどのタイトルを快適に遊ぶことができます。逆に言えば、ゲームをそれなりに遊ぶならGTX1060あたりがスタートラインと言ってもよいかもしれません。

RAW現像や写真編集ソフトにはグラフィック支援がありますが、効果が絶大というほどでもありません。フルHDの動画編集も、これくらいの性能でも十分でしょう。

CINEBENCHのベンチマーク

NEXTGEAR-NOTE i7920 Cinebench GPU gtx1060

結果は105.57fpsでした。以前にテストしたGeForce GTX1080だと111fpsという結果も出たことがあるので、うまく性能を引き出しているのではないでしょうか。

・「GTX1080」「Ryzen CPU」搭載のLITTLEGEARをレビュー!

FF15(重たいゲーム)のベンチマーク

自分のミスで、ゲームのスコアを取り忘れてしまいました。大変申し訳ありません。GTX1060(3GB)版でテストした結果を参考までに紹介させていただきます。(当機は6GB版なのでもう少しスコアは伸びるはずです)

NEXTGEAR-MICRO im620SA1 FF15 GTX1060

標準品質 3840×2160 重い(2018)
軽量品質 普通(3014)
標準品質 1920×1080 やや快適(5846)

GTX1060だと4K画質(軽量品質)で遊べます。とは言え、人によっては快適とは言えないかもしれません。

RAW現像にかかる時間は?

約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「6分04秒」でした

現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee5.4」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。

僕がテストした結果では、Core i7-8700で6分18秒という結果もありました。ちなみに第9世代CPUのデスクトップ用CPU「Core i5-9400K」と全く同じタイムです。最新のCPUとほぼ同等なのですから、RAW現像に充分なパフォーマンスが発揮できているという判断ができるかと思います。

・Core i5-9400K搭載!NEXTGEAR-MICROレビュー
・Core i7-8700搭載!DAIV NG5500 レビュー

動画の書き出しにかかる時間は?

使用した動画編集ソフトはResolveです。

4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は、約2分26秒でした。データ容量は3.67GBです。

書き出しの条件は以下の通りです。

レンダー設定

・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質

このクラスのパソコンとしては、処理時間は速すぎるんですよね・・・書き出しにも高速なSSDを搭載しているにしても、ちょっと異様な速度です。もしかしたらどこかでミスをしてしまったのかもしれません。もう何度かテストしてみればよかったです(汗)

信ぴょう性がイマイチになってしまったのですが、FHD動画編集なら問題なく処理できる性能はもっています。ちなみに過去にテストした結果だとCore i5-8400だと4分53秒、Core i7-8700だと3分27秒でした。

×264 FHD BENCHMARKによるスコア

NEXTGEAR-NOTE i7920 264

x264 FHD BENCHMARKでは「スコアが40.3」「エンコード時間が1分02秒」という結果になりました。参考までにCore i7-8700ですと「スコアが45前後」「エンコード時間は55秒前後」という結果です。このテストでは平均的なスコアになっています。やはり動画編集のところは忘れてもらったほうがよさそう・・・

ただし、4K動画編集をするつもりなら上位のGPU搭載モデルを選びましょう。動画をつないだり、テキストを入れる程度ならできますが、効果を入れたりするともたつきを感じます。残念ながらi7920 シリーズはGTX1060しか搭載できないので、別モデルから選択しないといけません。

僕だったらクリエイターモデルのDAIVからNG7510シリーズあたりを選ぶかと思います。

・GTX1070搭載!NG7510シリーズ レビュー

PCMARK10のスコア

NEXTGEAR-NOTE i7920 PCmark10

 

PCMark10 score Essentials Productivity Digital Content Creation
5040 8692 6718 5950

今回からパフォーマンスの総括的な意味を込めて、ベンチマークテストに「PCMARK10」を取り入れてみました。

  • Essentials:基本的な性能を測定
  • Productivity:office系の性能を測定
  • Digital Content Creation:写真・動画編集などの性能を測定

結果的には5040となり、高性能なノートパソコンらしいスコアが出ています。Digital Content Creationも5950なので、クリエイティブ作業にも期待感がもてます。ハイエンドデスクトップパソコン並みのスコアと言っても過言ではないでしょう。

パソコンはうるさい?静音性は?

静音性の感じ方は人それぞれですが、当機の静音性はそれなりに高いと思います。動画編集などの高負荷時以外は、全くファンの音は気になりませんでした。

出荷は遅い?どれくらいで到着するの?

パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。DAIVの出荷予定日は「注文が確定してから4~5日程で出荷」です。これはカスタマイズをした場合でも変わりませんでした。

注意

当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。

NEXTGEAR NOTEを開封!

NEXTGEAR-NOTE i7920

正方形に近い

運送用の段ボールを開けると化粧箱が出てきました。マウスコンピューターの中でも、上位的な位置づけのモデルには高級感をもたせてあります。この箱があれば、性能のお墨付きをもらったようなもです。

付属品はシンプルで「電源ケーブル」「ACアダプタ」「バッテリー」と「納品書」「説明書」などなどです。

外観写真

NEXTGEAR-NOTE i7920 開封

NEXTGEAR-NOTE i7920GA1の筐体は黒をベースとしたシンプルなデザイン。人を選ばず受け入れやすいのはポイントが高いかと思います。17インチということで手にずしりとくる感じを想像していましたが、薄さのおかげか思った以上に軽いです。

実際は2.5kgありますので、徒歩でのモバイルには向きません。バッテリーライフも約5..8時間なので1日タフに使うのは難しく、大きなACアダプターの携帯は必須レベル。17インチPCと比較しても存在感がありますよね・・・車や電車をうまく活用できるなら問題ないでしょう。

とは言え、サイズは従来の15インチクラスのノートパソコンとほぼ同等の大きさです。

NEXTGEAR-NOTE i7920 サイズ比較

15インチと同等サイズ

画面占有率が85%近くありますので、モニターに集中して作業できます。このスッキリとしたデザインは、一度使ってしまうと戻りたくありませんね。もちろん軽さにも貢献していて、3kg前後が多い17インチノートパソコンの中では比較的軽量な部類です。

 

NEXTGEAR-NOTE i7920 開封

ナローベゼル採用

144Hz・sRGB95%対応の液晶ディスプレイ!

NEXTGEAR-NOTE i7920 開封

ディスプレイが大きいとそれだけでも迫力があるのですが、中身が伴っていないと価値はありません。NEXTGEAR-NOTE i7920は、リフレッシュレート144Hzなので、映像も滑らかに再現することができます。アクションゲームなど動きの速いものを想定しているなら、ぜひとも欲しい性能ですね。

Core i7とGTX1060の組み合わせなので、高画質にしても快適さを狙っていけますし、VRゲームもプレイできるでしょう。

当機には、CPU性能を切り替えをボタン1つで可能にする「ゲームモード」機能が搭載。有効にすることでCPUのTDP上限を45W⇒55Wへと切り替え処理能力を高めます。マウスコンピューターによると、最大で20%の高速な演算を可能にしたとのこと。RAW現像などの高負荷時にも活用できそうですね。

・【公式】CPU性能を向上させるゲームモード

NEXTGEAR-NOTE i7920 ゲームモード

電源ボタン横に設置

七色装飾!メカニカルキーボード搭載

NEXTGEAR-NOTE i7920 キーボード

全キー同時押しに対応したメカニカルキーボードを採用しており、スコスコと気持ちの良い打鍵感。打ちやすいというよりも、打ちたくなるキーボードだと言ったほうが正しいかもしれません。星の数ほどあるゲーミングノートパソコンですが、キーボードにまでこだわったモデルはあまりありません!ゲーム中はWindowsキーを無効にできるので、誤爆も防げます(笑)

 

NEXTGEAR-NOTE i7920 キーボード

フルカラーLED採用で、ノートパソコンを電飾で彩ってくれます。これだけでも気分が盛り上がりますし、邪魔になるようなら管理アプリケーションでオフにすればよいだけです。ボタンの1つ1つに配色の設定ができますので、よくプレイするゲームにあわせてカスタマイズするのも良いかもしれません。

 

NEXTGEAR-NOTE i7920 アプリケーション

注意:キー配置が特殊

NEXTGEAR-NOTE i7920 キーボード

NEXTGEAR-NOTE i7920のキーボードのクオリティは高いものの、若干配置に違和感がありました。まずEnter直下がShiftではありません。写真では、上キーが食い込んでいるのがわかりますね。スペースに限りのあるノートでは、キーの配置が微妙にちがうことはよくあることです。Shiftキーの再は確保されているので、誤タイプは気になりませんでした。

それよりもスペースキーの左隣が無変換ではなく、Altだったことが気になりました。

 

NEXTGEAR-MICROのインターフェース

NEXTGEAR-NOTE i7920 インターフェース

左側

NEXTGEAR-NOTE i7920 インターフェース

後側

NEXTGEAR-NOTE i7920 インターフェース

右側

・HDMI/ 背面×1、Mini DisplayPort/ 背面×2
・USB2.0×1
・USB3.0 Type-A/ 右側面×2、Type-C/ 背面×1
・イーサネット×1
・ヘッドフォン出力、マイク入力

 

NEXTGEAR-NOTE i7920はこんな人におすすめ

おすすめな人
  • ゲームが遊べるパソコンが欲しい人
  • 写真編集やRAW現像にも使えるパソコンが欲しい人
  • ディスプレイが良いパソコンが良い人
  • キーボードにこだわりたい人
  • 17インチクラスの迫力ある映像を求める人

NEXTGEAR-NOTE i7920シリーズの感想まとめ

NEXTGEAR-NOTE i7920」を開封しながらスコアをとってきましたが、いかがでしたか?

これまではゲームを遊びたい人はG-Tuneのゲーミングモデルを、クリエイティブ作業がしたい人はDAIVのようなクリエイティブモデルを選ぶしかありませんでした。NEXTGEAR-NOTE i7920の登場によって、ようやく2つのニーズが1つになった気がします。これによって、用途でパソコンを使い分ける必要がなくなりました。

高リフレッシュレートや広色域のディスプレイを別で購入する必要もなくなりますし、キーボードなどの周辺機器への投資も最低限に抑えられるでしょう。そういう意味では、20万円前後という価格はうなずける気がします。

しばらく使わせてもらいましたが、滑らかな映像、没入感、デザイン、キーボードの品質など高水準でまとまっており、非常に満足度の高いモデルであることは間違いないと感じました。

マウスコンピューターは国内生産ですし、サポート体制や、アフターフォローも手厚いので万が一のトラブルの時にも誠心誠意対応してもらえるだろうという期待感がもてますから安心です。

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