ドスパラよりGALLERIA ZA9R-R70Sをレビューします。(機材貸出元:株式会社サードウェーブ)
Ryzen 9 3900XとGeForece RTX2070 SUPERの組み合わせは、ミドルクラス以上を求めるユーザーに人気の構成!Gen4 SSDを搭載するなど新技術を体験したい人にもぴったりです。税別20万円台~という価格も良心的でコスパが高いデスクトップパソコンだと思います。
それでは、各ベンチソフトの結果や、実際にRAW現像、動画編集にかかった時間などを含めて実機レビューしていこうと思います。
GALLERIA ZA9R-R70Sの性能
公式HP:https://www.dospara.co.jp
ドスパラのGALLERIA ZA9R-R70Sは、ハイパフォーマンスなデスクトップPCです。
CPUにはRyzen 9 3900Xを採用しているので、ゲームだけでなくコンテンツ作成などの高負荷な作業も快適にこなせます。グラフィックはRTX2070SUPERなので、高解像高リフレッシュレートを求めるゲーマーにも相性ぴったりでしょう。
新筐体を採用したモデルで、青の差し色がクールです。フロント部の両サイドからがっつりと新鮮な空気を吸い込むので冷却性も高そうです。(後ほど内部の写真も公開します)
トップには4つもUSBが装備されています。デバイス類がついつい増えてしまうユーザーにとっても嬉しい仕様ですね。斜度がついているので抜き差しも楽々です。
GALLERIA ZA9R-R70Sのスペック
テストで使ったモデルの内部はこんな感じ。内部に余裕があるのでカスタマイズ、メンテナンス性も高く、エアフローの妨げになりそうな感じもしませんね。安定した性能を継続して発揮してくれそうな予感がします。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Ryzen 9 3900X |
グラフィックス | GeForce RTX2070 SUPER |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB Gen4 NVMe SSD |
電源 | 750W 静音電源 (80PLUS GOLD) |
サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm |
重量 | 約 14kg |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
CPU Ryzen 9 3900Xの性能
搭載されているCPUはRyzen 9 3900Xです。12コア24スレッドのCPUで、通常は3.8GHzで動作し、負荷がかかった時にはオーバーブーストで最大4.6GHzまでオーバークロックします。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Ryzen 9 3900X | 32860 | 3.8GHz(4.6GHz) | 12コア24スレッド | 105W |
Ryzen 7 3800XT | 23954 | 3.9GHz(4.7GHz) | 8コア16スレッド | 105W |
Core i7-10700K | 19737 | 3.8GHz(5.1GHz) | 8コア16スレッド | 125W |
Core i7-9700K | 14999 | 3.6GHz(4.9GHz) | 8コア8スレッド | 95W |
Core i7-8700K | 14258 | 3.7GHz(4.7GHz) | 6コア12スレッド | 95W |
物理コア2桁を達成しているRyzen 9 3900Xなので、これまでの概念を覆すくらいに強力!それでいてコスト面でも優秀さを見せるCPUです。
本体側面がクリアパネルになっているので、内部を光らせて楽しむことも可能。
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU-Zによるスコアは以下の通りです。
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Ryzen 9 3900X | 545.4 | 8191.3 |
Ryzen 7 3700X | 516.7 | 5560.9 |
Core i9-9900K | 563.1 | 5552.8 |
Core i7-9700K | 566.0 | 4326.4 |
シングルスレッドのスコアが545.4、マルチスレッドが8191.3となりました。
シングルスレッドではインテル製CPUが有利な面もありますが、マルチスレッドではRyzen勢が大きく引き離しています。
CINEBENCHによるベンチマークスコア
CINEBENCHによるスコアは3232でした。
CPU | スコア |
Ryzen 9 3900X | 3232 |
Ryzen 7 3700X | 2112 |
Core i9-9900K | 2051 |
Core i7-9700K | 1493 |
CINEBENCH R15の結果を見ると、Core i7の約2倍、Core i9の約1.5倍のスコアに到達。ちょっとやりすぎな感じすらありますね(笑)
CINEBENCH R20では7160をマーク。
ストレージ性能
Cドライブは1TB Gen4 NVMe SSD搭載しており、読込速度は約5000MB/s、書込速度 4270MB/s程度という結果になりました。
現時点でトップクラスの書き込み速度になっています。CPUやGPU性能の強さだけが特徴のマシンではないということですね。
GALLERIA ZA9R-R70S(RTX2070SUPER)のグラフィック性能・ゲームスコア
GALLERIA ZA9R-R70Sに搭載されているグラフィックはGeForce RTX2070 SUPERです。
ほとんどのゲームを最高設定で快適に遊べるレベルで、ゲーミングモニターや4Kモニターで楽しみたい人にも最適だと思います。むしろこれ以上を求めるとちょっとコスパが悪くなってくるんですよね。
CINEBENCHのベンチマーク
結果は162.18fpsでした。
以前GeForce RTX2060でテストしましたが108fpsでした。格下のグラボでは満足できなかった人は検討の余地ありだと思います。
FF15(重たいゲーム)のベンチマーク
標準品質 | 3840×2160 | やや快適(4925) |
1920×1080 | 非常に快適(12983) |
重たいゲームの代表格であるファイナルファンタジー15のベンチ結果です。
フルHDクラスならまず不満は感じないでしょうし、4K解像度でも「やや快適」に到達しています。美麗グラフィックでゲーム世界に入り浸ることができそうですね(笑)
RAW現像にかかる時間は?
約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「4分23秒」でした。
現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。このソフトはかなり重たいのですが、画像の表示も速く、編集を当てても一瞬なので快適でした。
参考までに過去のテスト結果をご紹介します。
CPU | A機 | B機 |
Ryzen 9 3900X | 4分23秒 | |
Ryzen 7 3700X | 4分58秒 | |
Core i7-10700K | 4分18秒 | |
Core i9-9900K | 3分19秒 | 4分45秒 |
Core i7-9700K | 4分56秒 | 4分35秒 |
Ryzen 9 3900XのRAW現像処理能力は高く、Ryzen 7 3700Xよりも約30秒処理が速く完了しています。
クロック性能ではインテルに分があるためか思ったよりも大きな差はつけていない印象を受けます。しかし高速な処理であることは疑いようがありません。
動画の書き出しにかかる時間は?
使用した動画編集ソフトはResolveです。
4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は、約2分56秒でした。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
過去にテストしたドスパラのガレリアXF(Core i7-9700K×RTX2070)だと5分14秒だったんですよね。→ガレリアXFのレビューはこちら
GALLERIA ZA9R-R70Sだと2分以上も処理が速く終わっちゃうんですよね。日常的に動画編集をしている人なら、きっとたくさんの時間を節約してくれるはずです。
生まれた時間で新しい表現を模索したり、別の動画を作ったりする余裕が生まれるかもしれません。
PCMARK10のスコア
PCMark10 score | Essentials | Productivity | Digital Content Creation |
7115 | 10316 | 8424 | 11247 |
- Essentials:基本的な性能を測定
- Productivity:office系の性能を測定
- Digital Content Creation:写真・動画編集などの性能を測定
結果は7115でハイエンドなりのスコアといった感じですね。僕の用途だとあらゆる面で余裕を感じます。
当モデルは写真や動画編集、ゲームをがっつり楽しみたいという人におすすめできるモデルだと思います。コストから考えてもパフォーマンスは上を言ってると思うので、コスパを重視するユーザーにも最適なんじゃないでしょうか。
パソコンはうるさい?静音性は?
GALLERIA ZA9R-R70Sで特徴的だと思ったのが静音性です。14cm 静音FANがフロント、リア、トップに装備されているので排熱も良好ですし、とても静かで個人的にはツボでした。
ただしリアとトップフローで排熱するので、設置する場所によっては人間が熱に苦しめられる可能性もあります。僕はデスク下に設置してみましたが、夏場だったこともあり割と熱がこもる印象は受けました。(冬場はあったかそうですが笑)
それとパソコン上部にあまりモノはおかないほうが良いでしょうね。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
ドスパラは納期短縮に力をいれているので、早いモデルだと翌日出荷されます。本機も翌日出荷対応モデルになっていますので、すぐパソコンが欲しいという人にも嬉しいですね。
GALLERIA ZA9R-R70Sのインターフェース
前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4
背面:USB3.1Gen2 x2(Type-A) USB3.1Gen1 x6
GALLERIA ZA9R-R70Sのデメリット
・意外と大きなサイズ
・メモリは32GBにしても良いかも?
・排熱の処理、設置場所に悩むかも?
GALLERIA ZA9R-R70Sは性能面で特に不満はありません。スペック的にできることも多いので、メモリも32GBにしておくほうが安心かなというくらいでしょうか?必要に応じて増やせばいいだけなので欠点というほどではありません。
個人的に気になるのはやはり熱ですね。上部から逃げてきた熱を人間様がくらわないように配慮する必要はあると思います。パソコン自体は冷却されて性能を発揮できますが、それを使う人がダウンすると笑うに笑えないですからね。
GALLERIA ZA9R-R70Sはこんな人におすすめ
- 予算が20万円程度の人
- RAW現像や動画編集でフルに使いたい人
- 高設定でゲームを快適に動かしたい人
- 長く使えるPCを探している人
- 急ぎでパソコンが必要になった人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA ZA9R-R70Sの感想まとめ
ドスパラのGALLERIA ZA9R-R70Sをレビューしてきました。
Ryzen 9のパフォーマンスは圧巻!それをRTX2070 SUPERが後押ししている感じがあり、あらゆる作業で快適に使えるマシンに仕上がっています。Gen4 SSDや冷却ファンなども含めて完成度が高く、ユーザーを満足させるPCに仕上がっている印象です。
強強なパソコンが税別20万円~で手に入ると思えば、割と良い買い物になりそうな気がします。
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